2017年7月1日土曜日

站桩(zhan zhuang)Ⅱ

站桩とは站椿功の事です。別名立禅とも言われ、立つ事により内功の力を養う功法です。この站椿功を続けると押されても動かない力が養われ、拳を打つと強い威力のある拳が打ち出されます。要は太極拳で言う処の功夫が上がるので、非常に重要な功法と言われています。従い、これを如何に効果的に行うかが非常に重要になってきます。站椿功は通常お臍と反対の命門を外側に出し、意念を丹田に集中させて行います。この時他の事を考えていては効果は上がりません。全ての雑念を捨て去って丹田に意識を集中させますが、往々にして時間が長くなると雑念が入って来て站椿功の効果を半減させるどころか殆ど無い状態となってしまいます。中国では太極拳を行うには悟性が大事だと言われるのはこの事を指しています。これを打破する方法として小生は站椿している人の丹田から気を小生の意念で引っ張り出す事をやっています。太極会の人は既に皆さん経験されていますが、意念が丹田に集中されていない場合、気が引っ張り出される事により、その人は前に引きずり出される事になります。具体的には前に歩き出す事になるか、歩かないまでもお腹が引っ張られる感覚となります。最近、ある太極拳の団体との交流会でもこれを御見せしましたが、これを行うと皆さんの站椿は格段に良くなってきます。小生に気を引き出されないようにビシッと集中されるので站椿の効果が短い時間で上がる事になります。その結果功夫が上がり、人に押されても動かなくなります。これはどのようなメリットがあるかと言えば突き、蹴り等が地の力を使う事が出来るため威力が大きく増す事となります。

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