2017年4月1日土曜日

四天王 呂宝春

馮志強門下の四天王と言えば武器の張禹飛、徒手の呂宝春、技術の唐跃新、功夫の陳項というのが、私の独断と偏見で選んだ4人です。唐老師は亡くなってしまわれましたが、私が滞在していた90年代後半の頃は特に呂老師が有名でした。月壇公園で特に推手を教えておられ、並ぶものがいないと言われていました。その頃は後に功夫で名を馳せる陳項老師もまだ駆け出しの頃でした。呂老師は王培山の元で元々八極拳を習ったおられ、王老師が後継に嘱望していた人物と聞いています。その後馮老師に挑戦し、敗れて後は馮志強老師に拝師されました。それでも王老師は呂老師に後を継ぐように強く要望され、呂老師もかなり迷ったあげく馮老師に決められたとの事です。当時、馮老師と王老師が仲が悪いというのは北京の武林では有名な話でした。従い、呂老師も大変困ったと思われます。呂老師はその後欧州に指導に行かれ、現在は北京には居られません。2000年代初めのある時、張師父、呂老師、唐老師が集まって真剣に話合いを持ったという事です。それは正宗の陳式太極拳は陳発科老師により、北京にもたらされ、馮志強老師によって正しく受け継がれた。ただ、馮老師は息子が居られず、今後どのように三人が協力して発展させていけば良いかという事がその討議の内容であったという事です。呂老師が欧州に行かれていなくなり、唐老師がお亡くなり、現在は張師父と陳項老師が北京で陳式太極拳の継承、普及されているという事になりました。

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