2016年11月11日金曜日

太極の掴み方

太極拳はまずは太極を把握する事が重要です。
推手はそれを把握する為のものだと言いましたが、それには下準備が必要です。
どういった下準備かというと心を無にするという下準備です。 相手の心が陰陽に分かれる前に把握するには相手の心が手にとるように分かる事が必須です。相手の心が分かるには自分が念を出さず、一切の念を捨て去る事が肝要です。それには站椿功の際に意念を丹田に集中する事によって一切の雑念を捨てるのです。それでも念は出てきますが、これは吐く息と共に捨て去るのです。 太極混元内功は動功と静功を繰り返し行いますが、正にこれは静功の集中力を上げる事ができます。ただ静功だけを行った場合は一旦念が出始めるとなかなか止めるのは難しいですが、動功から静功に移るときは殆どの人が念を出さずに集中できるように出来ています。このようにして下準備が整えば太極の把握は容易になるでしょう。当会では站椿の最中に私が各人の前に立ち、意念で相手の丹田の気を引出します。引き出された人は前によろけるように動きます。しかし、もし丹田に意識が集中していて雑念が出ていないなら気を引き出される事がなく、前によろけるように出てくる事はありません。

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