2016年10月27日木曜日

太極拳とゴルフ(2)

前回はアドレス時に行う事を下記の通り申し上げましたが、今回はスイングそのものについて説明したいと思います。
①命門を出して立ち、命門が吊るされている事を意識する。
②意念は丹田に置き、雑念を捨て気を静める。
③重心は通常言われるようなつま先重心では無く踵重心で立つ。

基本的にはゴルフの練習場等で教える形をまねて頂ければ良いのですが、いくつかの特徴があります。
①スイングは速さを求めずゆったりと振る。
②丹田の力を伝える為、太極拳で言うところのファンソンを行う。
  太極拳をやっておられる方ならお分かりと思うが太極拳では力を抜いて力を出す。即ち単なる脱
  力とは区別してこれを放松(ファンソン)と呼んでいる。
③テイクバック時点では意念(イネンと読み強い意識)を丹田に置きどっしりと構える。
④ダウンスイングでもスピード追わず重さを伝える事を意識し、放松でゆったりとクラブを降ろして
  くる。
⑤クラブがボールの10cm手前に到達してから発力(発勁)を行う。 即ち速度が上がるのはボー
  ルのほんの手前からとなる。
⑥発力を行った後も頭は上げずボールがあった位置を見つめ、クラブは正面に向いてお臍の延長
  線上にある。この形を残身として重視し、何度も繰り返しこの型を練る。練る際には通常の速度      とゆっくりな速度との2種類で練り上げる。
⑦尚、上記⑥で重要なのは最後にクラブが臍の延長線上でビシっと伸びきる事重要です。
  又右足は実際は地面から上がるのですが、意識としては足はべた足であがらず、体だけが回っ
  ているというより意識としては下半身のみが回っているという身体意識で打つ事が肝要です。

上記の特徴を要約すると筋力に頼らない発力(発勁)を使い、且つ重さを伝えるように打つ事です。これを実践すれば年齢に関係なく飛距離の出るゴルフを楽しむ事ができます。
尚、言わずもがなですがゴルフのスコアを纏めるには又別の要素が大事で、例えば
a. ドライバーでは距離よりもフェアウエーをキープする事が大事
b. 100ヤード以内の距離感とアプローチが重要。
c. パッティングの正確さ、とりわけ3パットをしない事
等でスコアが纏まるかどうかが決まってきますので、私が述べた太極ゴルフはスコアに直接的には結び付きませんが、齢を取って体を傷めず、功夫(内気の増大による威力の増大)が上がるにつれ飛距離も伸びてゆくゴルフを楽しめるというメリットはあるかと思います。




太極拳とゴルフ(1)

今太極拳の理論をゴルフに応用し始めていますが、その切っ掛けとなった出来事からお話しましょう。 それはゴルフの上達を目指しある練習場でレッスンプロに指導を受けて時でした。ふとプロの先生が腰痛が段々ひどくなって来たと言われたので、私が逆に先生のフォームを太極拳の視点からチェックする羽目になりました。 先生のフォームを良く見ていると太極拳で一番大事な命門が出ていない事がわかりました。私も空手で腰を痛めた経験から、命門が出ていない場合間違いなく腰痛になるのです。従い、その時にゴルフで構える時に命門を外に出し、そこが吊るされる意識を持って構えるようにお願いしました。それから一週間が経ち、次回先生にお会いしたら凄く調子が良いとの話でした。それから段々腰痛も無くなり今では快適にゴルフをされているそうです。
ここで専門用語の命門に付いて若干説明をします。 命門とは臍と反対側にある気ので入り口です。ここを外側に出すようにすると背骨が腰の部分で前に出る事がなく背骨がまっすぐなるのです。従い腰痛が出なくなるのです。これは今後歳をとっても長くゴルフを続けたい方に是非お勧めの方法です。
ついでにアドレス時に行う事を2-3述べます。
①命門を出して立ち、命門が吊るされている事を意識する。
②意念は丹田に置き、雑念を捨て気を静める。
③重心は通常言われるようなつま先重心では無く踵重心で立つ。
これらは難しいようで太極拳を行っている者にとっては当たり前の事です。
宮里藍選手は太極拳スイングと称していますが、私の太極ゴルフは太極拳の一部の練習方法を採用する太極拳スイングとは違い、太極拳の核心からゴルフを見つめ直そうという野心的な試みです。この太極ゴルフの特徴は以下にあると考えています。

1)60歳を過ぎても身体を痛める事無く、ゴルフを続けられる。
2)歳をとっても飛距離を伸ばせる。力では無く勁を使って飛ばす。要は発力によってボールを飛
  ばす。

このゴルフを実践しても現在の処アプローチとパットに目途が立っていないので、スコアが格段に良くなるとは言えない点が現在の課題である。

このゴルフが完成すればその名を太極ゴルフと名付け世に売り出したいと考えています。

混元24式の仕掛け

混元24式に隠された仕掛けに気付くのは中級以降になってからとなります。
陳式太極拳に関する知識が無い人の為に説明すると陳式は比較的ゆっくりと柔らかく練る一路と発勁(中国では発力と言いますので以後発力とします。)を行う二路の2種類の套路があります。一路で力を蓄積し、功夫と呼ばれる力を徐々に身につけていきます。二路では一路で身に付けた力を爆発させて使う発力を多く使用します。この混元24式は一路をベースにしているというものの発力をさせる箇所が数か所あり、力が蓄えられると発力を行う事ができるようになっているのです。これは初級から中級にかけて通る一つの関門と言えるでしょう。 
その後中級になってから分かる仕掛けが纏糸の動きです。この套路には陳式太極拳では中級以降学ぶ纏糸内功が多く含まれているのです。纏糸の動きは陳式太極拳の特徴の一つで、多くの人は螺旋の動きと誤解しているものです。纏糸の力である纏糸勁はある程度内功を積まなければ出来ないものです。ある程度内功が伴ってくると中から(丹田から)力が伝わってくるのが実感を伴って理解できるものです。従い24式を練り続けていくと纏糸勁がでる部分が徐々に理解できるように編纂されているのです。 一つの套路でありながら段階を経て理解できる部分が違っており、末長く味わえる套路となっているのです。 陳発科老師の工夫が全て注ぎ込まれている套路だけあって、これらの仕掛けに身体が気付き始めると流石は凄い套路だと感動をもって理解できるのです。
馮志強老師は混元24式は初級から始めるが簡単な套路では無いと常々言われていました。その意味がかなり後になって分かった私ですが、その一つが上記内容です。