2007年11月10日土曜日

架式の高低

 太極拳の架式に関しては様々な意見がありますが、馮老師は常々低架式で練習しないようにと言われます。

 低架式で練習すると長期的には身体を壊すと言われております。常に気が通るように円筒形を保つようにの事です。又あまりに架式が低いと会陰が開き、そこから気が抜けるとも言われます。これらは陳発科が馮老師に言われた事だという事でした。その昔馮老師が陳発科老師の教えを受けていた時に、架式が低いと身体に良くないという事を発科老師に厳しく注意されたと話されていました。現在多くの陳式で低架式で練られているのを見ると、これらの陳発科の教えは北京陳式の一部でしか伝わっていないのではと思われます。

 架式の話を馮老師としていた時に、ふいに話が発科老師の息子であった陳照圭老師になりました。即ち馮老師は陳照圭の事を発科老師から託されていたのですが、照圭老師は若くして亡くなってしまいました。この原因は照圭老師の架式が低かったからと馮老師は今でも信じて居られます。

 陳発科老師のお孫さんが北京で太極拳を教えて居られますが、功夫架と言って低架式で教えて居られる話を馮老師にした事がありますが、その時、馮老師はそのお孫さんに何度か注意した事があるが、話を聞かないと言われていました。

 また陳式の四天王の中にも低架式で練っている老師が居られますが、馮老師は同老師が膝の手術等をされたのも架式に問題があると見られています。同老師は四天王の中で唯一馮老師の教えを受けていない老師との事です。

 以上の話によって低架式が悪いとまで言う積もりはありませんが、馮志強の門下の人は以上の話を守って練習するのが良いでしょう。